今公演は夜の部のみ観劇…という事で彌十郎さんを拝見出来ずに無念!
小栗栖の長兵衛
中車さん@小栗栖の長兵衛。 中車さんの歌舞伎、初めて拝見。 …というか生の香川照之さんを拝見するのも初めてのような。
“演技派”とよばれる器用な俳優さんでも、歌舞伎でのお芝居というのは独特で一朝一夕ではすごく難しいんだなぁ…と痛感させられた一幕。 危惧していた空気感よりも、新歌舞伎としてもセリフまわしの方が聴いていた辛かったのは意外でした。
でもって個人的には久々に博多座の歌舞伎の舞台で観た段治郎改め
月乃助さん@堀尾茂助。 嬉しい、よりも寂しい気持ちでいっぱいに…(あんた5年前はスーパー歌舞伎で主役張ってたじゃないのさ!)
襲名披露口上
今公演は…残念ながら
段四郎さん、猿翁さんが休演です。 四代目市川猿之助の襲名披露口上に、ご自身のお父様、そして伯父様が列座出来ないとは…なんとも寂しい事です。 並びは上手から…
秀太郎・
門之助・
寿猿・
猿弥・
彌十郎・
藤十郎・
猿之助・
中車・
笑也・
春猿・
月乃助・
笑三郎・
右近。
手元に書面を用意して読み上げながらの紹介は初めて見たよ、藤十郎さん! 彌十郎さんの「
猿翁のお兄さんに付いて20年勉強をした」というお話しに、その頃の舞台をもっと観たかった!と悔やみ、寿猿さんの「
澤瀉屋で50年」という言葉に感嘆し「どうぞ末永くお元気で」と強く思いました。 そして私が知らなかっただけなのですが、秀太郎さんの
澤瀉屋さんとの、先代の猿翁さんから続く長く濃いエピソードに大変驚き、改めてこの席にご本人が居ない寂しさを感じました。 そして中車さん、ご自身の息子・團子くんと親子で歌舞伎の世界に飛び込んだ並々ならぬ決意の様を痛いほど感じ「
團子くん、こりゃ大変だぁ」と思った口上でした。